2026/06/23 00:55

満ちる季節だからこそ、休む力を忘れない
6月21日は、
二十四節気の「夏至」でした。
次の「小暑」までの約15日間を指し、
一年で最も昼が長く、
夜が短くなる頃です。
昼の長さとともに、
日差しのエネルギーも一年で最大となり、
自然界の「陽」の力が最も高まる時季でもあります。
明るい時間が長くなると、
気持ちもどこか前向きになり、
「まだ頑張れそう」
「もう少し動けそう」
と、つい無理をしやすくなります。
古来より夏至は、
太陽神・天照大神の力が
最も強まる有難い時季と考えられてきました。
一方で、
夏至を境に少しずつ夜が長くなり、
冬へ向かい始めることへの
不安や寂しさの感情も生まれやすい時季とされていました。
中医学では、
「陽極まれば陰となる」
という言葉があります。
陽が最も満ちたところから、
次の陰へと向かう。
自然界は、
上がり続けることなく、
満ちては巡り、
巡りながら変化していきます。
だからこそ夏至は、
頑張ることと同じくらい、
休むことも大切な時季。
暑さと湿気が増すこの頃は、
「脾胃(ひい)」と「心(しん)」に
負担がかかりやすくなります。
中医学では、
脾胃:胃腸・消化吸収の働き
心:自律神経や睡眠、心の安定
と深く関わっていると考えられています。
この時季の養生として大切なのは、
・無理のない運動で軽く汗をかき、気血を巡らせること
・胃腸をいたわる食事を心がけること
・夜はしっかり眠り、心と身体を休ませること
中医学には、
「冬病夏治(とうびょうかち)」
という言葉があります。
陽の力が最も強い夏は、
冷えや慢性的な体調不良を抱えている方にとって、
身体を養う大切な時季でもあるという考え方です。
自然が大きく満ちるこの季節だからこそ、
頑張りすぎないこと。
休むことに、
少しだけ意識を向けてみること。
満ちる季節だからこそ、
休む力を忘れない。
それもまた、
夏至の養生のひとつです。

